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9,000名の博士人材に出会える人材紹介サービス
博士人材の採用支援で、
企業の技術力向上と事業成長に貢献

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今回インタビューをさせていただいたのは、株式会社エマージングテクノロジーズの深澤 知憲さんです。

博士号取得者の就業支援、企業向けには採用支援に取り組んでおられます。

会社概要

企業名株式会社エマージングテクノロジーズ
代表者名深澤 知憲
本社所在地東京都新宿区新宿2-1-14
エレメンツ新宿ビル5階
事業内容I研究開発に関わる人材育成・教育、
情報サイトの制作・運営、職業紹介事業
設立2005年5月
会社HPhttps://emerging.jp/

特徴

  • 約9,000名の博士人材が登録する就職・採用支援サービス
  • 大学や文部科学省からの依頼による、若手博士人材向けキャリア支援も行う
  • 博士人材の採用支援で、企業の技術力向上と事業成長に高く貢献
目次

事業内容について

編集部

株式会社エマージングテクノロジーズさんの事業の内容について教えてください。

深澤さん:当社は博士人材(博士号取得者及び博士課程学生のこと)や研究者に対して就職支援を、そして企業に対してはそういった人材を採用するための支援を行っている会社です。具体的なサービス内容についてはこの後お話させていただきますが、いずれのサービスにも名称の中に「博士」「Ph.D」という言葉が入っているように、博士人材・研究者に特化しているというのが当社の最大の特徴です。

「博士情報エージェント」というサイトでは、ポスドク・任期付研究者・企業研究者・博士課程在籍者などすべての博士人材に向けた求人紹介やコンサルティングを行なっております。博士人材と研究開発力を求める企業との架け橋となることを目指しています。

「​​博士情報エンジン wakate」は、博士課程(後期)に在籍中の20代の博士人材を対象とした就職支援サービスです。若手博士人材に向けた採用・インターンシップ情報やより良いキャリアを形成するためのセミナー・ワークショップなどを提供しています。

これらのサービス以外にも、当社では大学や文部科学省が実施する人材育成事業への協力も行っています。国や大学でも博士人材の育成・キャリア支援にはかなり力を入れているのですが、具体的にどういった支援が有効か分からなかったり、実際にその支援を行うリソースがなく困っている大学も少なくありません。

そういったところから依頼を受けて、当社がセミナー・ワークショップやイベントの企画から実施まで行ったり、オンラインで学生の就職・キャリア相談を受けたりといった形で協力しています。

編集部

博士人材に特化したサービスというのは、人材業界ではかなり珍しいのではありませんか?

深澤さん:修士も含めて大学院生を対象とする人材紹介・キャリア支援事業を行う会社さんは多いですが、博士人材だけに特化しているのはもしかしたら当社だけかもしれませんね。

編集部

数ある人材紹介サービスの中で、企業がエマージングテクノロジーズさんのサービスを利用する利点はどこにあると思われますか?

深澤さん:一般的な転職市場にはなかなか出てきにくいような人材に出会えるという点でしょうか。当社のサービスに登録されている方は現在9,000名以上で、そのほぼ全員が博士人材ですこの時点でかなりセグメントされた人材プールであるといえると思います。

サービス提供に至った背景

編集部

博士人材に特化したサービスを提供するに至ったのには、どんな背景がございますか?

深澤さん:当社はもともと研究者が起こした会社なんです。いわゆる大学発ベンチャーといわれるもので、研究者が自分の研究成果を事業化しようとして設立したのが当社です。そういった経緯もあり、設立当初は研究所の中にオフィスを借りて企業活動をしていました。

研究所の中に居ると、外部からでは見ることができないアカデミアの実情を目にすることが多く、その中でも特に印象的だったのがキャリアに悩むポスドクの方々の姿です。

私たちは設立の背景からして研究者との結びつきが強く、アカデミアや博士人材への知見がありますし、もちろん我々自身は一民間企業として事業を行っているので企業側のニーズも分かります。この両者に精通している我々であればその架け橋になれるのではと考えたのが、この事業を始めたきっかけです。

博士人材を採用する企業が増えている要因

編集部

博士人材を採用する企業が以前に比べ増えていると伺いました。その要因はなんでしょうか?

深澤さん:まず一つ目の要因は、企業が扱っている技術がどんどん高度化していっているということです。技術が高度化すれば、それを扱う人の技術力・専門性も相応のレベルが求められます。かつては学士で賄えていたものが、修士レベルまで求められるようになっていき、その会社のコアテクノロジーの部分であれば博士レベルの知識・研究力が求められるように変化してきています。

さらに、社会環境・ビジネス環境の複雑性が増大し、想定外の出来事が多発する現在では、企業は生き残るために、不測の事態への迅速な対応や時には専門外の領域へのチャンレンジをしていかなければなりません。実は博士人材というのは、そういったことへのキャッチアップがとても得意なんです。不測の事態が起きたら、それを分析して原因と解決策を導き出す。新しい事業や技術に対しては、自分の専門外であっても素早く知識を習得することができます。VUCAの時代において企業として存続するには、博士人材が必要だということに、気づき始めた企業が増えてきているということですね。

編集部

博士人材の方が自身の専門以外でも活躍されているというのは少し意外でした。

深澤さん:博士人材=専門性が高いあまりに興味の幅が狭い、という印象がかつては強かったように思いますが、 実際はそんなこと全くありません。1つのことを突き詰めて研究してきた経験をお持ちなので、違う分野に関することでも新たに学習する力がものすごく高いんですね。もともと優秀な方が多いので、多少違う領域の仕事をお願いしても、あっという間にキャッチアップして高いパフォーマンスを発揮するというケースもよく聞く話です。 

これまで博士人を採用したことがない企業も、まずは一度会ってみて、その方の人間性を知ったうえで一緒に働いてみたいと思えるかどうかを考えていただければと思います。 「この人だったら一緒にやっていけそうだな」って思える博士人材に出会えたならば、専門性のマッチングはそれほど気にしなくても、十分に活躍してもらえる方だと思いますので。まずは会ってみるところからはじめてください。

募集しているポジションの業務内容について

編集部

エマージングテクノロジーズさんでは、博士人材の就職支援業務を担当される人を募集されていると伺いました。そのポジションの業務内容について教えてください。

深澤さん:当社にご入社いただいた場合、ご担当いただくであろう業務は2つあります。

1つ目は企業側の研究職・開発職採用を支援する、いわゆるリクルーティングアドバイザーとしての業務です。

おかげさまで当社には「博士人材の採用を進めたい」「博士人材を採用するためにはどうすればいいか」といったご相談を数多くいただいております。そういった企業の採用ニーズを汲み取り、適切な候補者を提案し、場合によっては就業後すぐに活躍していただけるよう事前のサポートを行うポジションです。

具体的な業務内容としては、企業への採用ニーズや条件などのヒアリング、当社の人材プールからその企業に適した人材を探す人材サーチ、候補者に対する求人企業や業務内容、募集要項についての説明、といったことを担当していただきます。特に重要なのがその博士人材が研究を通して得た能力や経験がいかに募集企業の事業や業務にマッチしているかを分かりやすく解説するという点です。

博士人材の研究内容は専門的でかなり高度なものですので、企業の方にそのまま伝えるだけでは不十分です。研究内容をしっかりと読み解き、その人の強みはどこか、その企業の事業にどういった形で貢献できるのか、あるいは今後どう発展していく可能性があるのか、そういったことを分かりやすく説明できる必要があります。こういった業務が求められるのは人材業界ではかなり限られていると思いますので、他では経験できないやりがいを感じていただけるはずです。

2つ目は博士人材、特に博士課程(後期)に在籍中の若手博士人材に向けたキャリア支援を行う、いわゆるキャリアアドバイザーとしての業務です。

先ほど大学の博士人材向けキャリア支援業務についてお話しさせていただきましたが、今このニーズがすごく高まっていて、たくさんの大学からお声かけをいただいているんですが、当社の人手が足りずすべてにはお応えできていない状態です。

セミナーやワークショップ、個別面談を通して博士学生のキャリア支援を行ないますが、企業で活躍するために必要なこと、期待される人物像などを、まずはご自身でしっかりと理解していただいたうえで、それを学生に分かりやすく伝える、そういったアウトプットが期待されるポジションです。若手の博士人材の就職率とその満足度を上げることができれば、その影響はいずれ博士課程を目指す学生の増加につながるはずです。

だいぶ間を省略しますが、最終的に日本の技術力・科学力の向上にも貢献できる、大変意義深い仕事であると当社は信じております。

これらの2つの業務は入社後すぐに始めていただくというイメージではなく、まずは当社の事業に慣れていただいて、その方の経歴や適性、希望などを考慮してたうえで、担当いただく業務を決定していきます。

編集部

応募される方は「博士号を持っている」必要がありますか?

深澤さん:博士号は、必要条件ではありません。もちろん博士号取得者であれば、博士人材の置かれている環境や、支援対象者の研究内容への理解は早いと思いますので、あるに越したことはありません。一方で、企業の中で研究開発は将来の事業成長のための先行投資ですので、研究職採用ニーズを理解するには経営的な視点も欠かせません。実際に、私自身も博士号を持っておりませんが、一つの分野に限定せず多様な領域の研究を理解し、経営者目線で採用ニーズについて助言できることが大きな強みになっています。それぞれの方の特性を生かした形で活躍していただければ良いと思います。

当社の事業にご興味を持っていただいて、面白そうだな、一緒にやりたいな、と感じてくださる方がいれば、まずはお話をしてみたいですね。

エマージングテクノロジーズで働く魅力

編集部

エマージングテクノロジーズさんで働く魅力はなんですか?

深澤さん:これは私が個人的に感じている点ですが、研究者の方とお話ししたり研究内容について教えてもらったりすることがとにかく面白いです。

当社の事業では、色々な分野の研究者とお話しできる機会がたくさんあって、他の業界では絶対に聞けないお話ばかりですので、「この分野では、今こんな研究がなされているのか!」と驚くことも多々あります。そういった研究者のお話を興味を持って聞くことができ自分が知らないテーマにも楽しみを見出せる方は、当社の事業に非常にマッチしていると思います。

そして最大の魅力は、世の中に与えるインパクトの大きさです。当社が支援する博士人材の多くは、入社数年でマネージャークラスまで昇格し、さらに研究所長を任されているような方もいらっしゃいます。当然その企業への貢献度もかなり高くなります。

これを可能にしているのが、博士人材が持つ高い技術力・専門性ですが、その企業の業績が上がるのはもちろん、新たな技術・サービスの開発は社会全体にもメリットをもたらします。

たった一人の採用・就業で企業・社会にこれほどの影響を与えられるのは当社のサービスだからこそ、他の人材紹介会社・サービスではあまり経験できないことだと思います。

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